水俣市議会 2021-02-26
令和 3年3月第1回定例会(第1号 2月26日)
令和 3年3月第1回
定例会(第1号 2月26日)
令和3年3月第1回
水俣市議会定例会会議録(第1号)
1、令和3年2月26日
水俣市長第1回
水俣市議会定例会を招集する。
1、令和3年2月26日午前10時0分
水俣市議会議長第1回
水俣市議会定例会の開会を宣告する。
1、令和3年3月18日午前11時52分
水俣市議会議長第1回
水俣市議会定例会の閉会を宣告する。
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令和3年2月26日(金曜日)
午前10時0分 開会
午後6時9分 散会
(
出席議員) 16人
岩 阪 雅 文 君 田 中 睦 君 平 岡 朱 君
髙 岡 朱 美 君 渕 上 茂 樹 君 木 戸 理 江 君
小 路 貴 紀 君 桑 原 一 知 君 杉 迫 一 樹 君
藤 本 壽 子 君 岩 村 龍 男 君 田 口 憲 雄 君
谷 口 明 弘 君 真 野 頼 隆 君 牧 下 恭 之 君
松 本 和 幸 君
(
欠席議員) なし
(職務のため出席した
事務局職員) 4人
日程第38 議第36号
指定管理者の指定について(みなまた観光物産館まつぼっくり)
日程第39 議第37号
指定管理者の指定について(水俣市
久木野ふるさとセンター)
日程第40 議第38号
指定管理者の指定について(水俣市
東部センター)
日程第41 議第39号
指定管理者の指定について(水俣市はぜのき館)
日程第42 議第40号
指定管理者の指定について(
水俣市立武道館)
○議長(
岩阪雅文君) 日程第3、議第1
号専決処分の報告及び承認についてから、日程第42、議第40
号指定管理者の指定についてまで、40件を一括して議題とします。
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○議長(
岩阪雅文君)
提案理由の説明を求めます。
髙岡市長。
(市長
髙岡利治君登壇)
○市長(
髙岡利治君) まずは、
新型コロナウイルス感染拡大の中で御尽力いただいている、
医療従事者の皆様、
感染拡大防止対策に御協力いただいている
水俣市民の皆様に対して、心から感謝を申し上げます。
それでは、令和3年第1回
水俣市議会定例会の開会にあたり、
提案理由の説明に先立ちまして、令和3年度の
施政方針について私の所信の一端を申し述べさせていただきます。
私が市長に就任して3年目の年となる令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症対応や、令和2年7月
豪雨災害対応に力を注ぎながら、
市政運営にあたってまいりました。
開催が予定されていた
東京オリンピック聖火リレーや、
全日本SUP選手権大会をはじめ、誘致、企画してきた行事が、やむなく延期や中止となったほか、計画してきたあらゆる施策の展開にブレーキがかかっているのが現状です。
その中で、年度当初から議会の皆様にも御理解をいただきながら、他の自治体に先駆け、水俣市独自の宿泊業・
飲食業支援を中心とした
経済対策を実施し、その後も、国が打ち出す
経済対策にも、いち早く対応してまいりました。
市長就任後に、いち早く整備に取り組んだ小中学校の教室への
エアコン設置については、
コロナの影響で夏場の授業を余儀なくされた際に、大いにその効果が発揮されたことは一つの大きな成果であったと感じています。
7月豪雨では、発生直後から、国や
関係機関に水俣市の現状を伝えながら、
激甚災害指定をはじめ、復旧に向けた働きかけを繰り返し、結果として一部河川の
早期しゅんせつの実現とともに、
災害復旧工事に関する国の査定を、異例の早さで実施していただくことができました。
今回の
コロナや7月豪雨など、有事に際しては、これまで築いてきた国や
関係機関とのネットワークが生かされ、対応できたものと捉えています。
3年前、私は市政の変革と改革を市民の皆様にお約束し、市長の職をお預かりいたしました。
地域経済の浮揚とともに、あらゆる閉塞感を打破してほしい。そのような市民の皆様の声を背に、これまでも
市政運営に臨んできました。
今年度は、まさに、その姿勢が問われた年だったと思っています。
コロナ禍の中であるとはいえ、水俣市を前進させる歩みを一歩たりとも止めてはならない、という思いで、この一年、着実に施策を進め、挑戦してまいりました。
昨年7月には、内閣府が選定する「SDGs未来都市」に県内3番目の自治体として水俣市が選ばれました。
「環境のみでは、地域は成り立たない。環境への取り組み、そして、強い経済と豊かな社会のそれぞれが調和し、好循環を生み出してこそ、真に住み続けられる地域になる。」このような考えと、市が目指すビジョンが、政府に認められ、今後は世界基準の「SDGs」の考えのもと、市民の皆様を第一とした政策を推進していくこととなります。
また、昨年10月と今年1月には、東京から2社の企業誘致を実現しました。
工場の新設を伴う企業誘致としては、約20年ぶりの立地となり、水俣市での新たな産業と雇用が生まれることになります。
両社とも、他社をリードするような先進的な技術をもって事業を展開しつつ、「SDGs未来都市」の視点に沿った取り組みをされており、地場企業に対しても良い影響を与えるとともに、水俣市の施策の追い風となることが大いに期待されます。
今現在も、複数、立地の可能性がある企業のお話をいただいているところであり、一つ一つ丁寧に対応してまいりたいと考えています。
また、事業費が膨らみ続けながらも、具体的な活用方針も見いだされずに着手される予定であった道の駅再整備の構想は、
市長就任以降、ゼロベースで見直しを行い、専門家の知恵もお借りしながら、基本計画の策定とともに、概ね設計まで完了いたしました。
事業費の数億円単位の縮減はもちろん、市民の皆様を思い浮かべながら、あらゆる世代の方に利用していただけるようなものに構想を磨き上げ、また、新物産館は様々な農水産物が出荷され、経済の発展にも資するような施設として計画を練り上げてきました。
満を持して、来年春のグランドオープンを目指します。
また、スポーツキッズサポーター基金の創設から始まり、日本体育大学との連携協定、
東京オリンピック聖火リレーの誘致など、スポーツを通して次代を担う子どもたちが、夢を描くための土壌を築いてまいりました。
次のステージでは、さらに一歩進み、スポーツを軸として様々な施策が結びつき、経済面や社会面においても、水俣市に新たな活力を生みだすための取り組みに挑戦してまいります。
これを確かなものとするため、次年度ではスポーツ推進の部門を市長部局に設置して、万全の推進態勢で臨んでまいりたいと考えています。
コロナ禍ではありますが、変革・改革のもと、市民の皆様の生活を第一としながら進めてきたあらゆる施策が実を結んできています。
この良い流れを止めることなく、令和3年度は、将来の水俣への投資となるような事業や取り組みを加速してまいりたいと考えます。
一方で、小中学校への空調設置や文化会館外壁の改修など、過去の市政において先送りされて手が付けられてこなかった事業や、山積した課題について、
市長就任以後、丁寧に一つずつ対応してまいりました。
とりわけ、これまで抜本的な改善措置が取られてこなかった水俣市の財政状況を前に、私の任期中において財政再建に着手しなくては、水俣の発展は望めないと強く認識しています。
過去の市政における財政運営の結果であっても、それを是正するのは、現在の
水俣市長としての使命であります。
市長就任4年目を迎える令和3年度を、『水俣市の財政再建に向けた1年目』と位置付けることと決意し、財政運営に注力するとともに、「市民の生活を守るため」、「水俣市が飛躍するため」の政策を、全身全霊をかけて、遂行してまいります。
まずは、令和3年度の
市政運営に係る基本方針を述べさせていただきます。
令和3年度は、総合計画とSDGs未来都市計画の基本的な方針を踏まえた上で、持続可能な財政運営の確立という観点から、各種事業の再構築、優先順位の選択等を行い、財源の重点的・効率的な配分に努めるとともに、事業実施に当たっては優先順位をつけ、計画的に実施し、身の丈にあった施策展開を行うこととします。
その中で、人命を守ることを第一とした事業の実施を優先いたします。
厳しい財政状況から、普通建設事業の実施は制限せざるをえません。
しかしながら、その中にあっても、遅延することにより人命が損なわれることにつながることが懸念されるものについては、優先的かつ速やかに実施を目指します。
加えて、重要プロジェクトは着実に推進いたします。
本市は、熊本地震により被害を受けた庁舎の建替事業をはじめとし、数年にわたって遂行する必要がある、大規模なプロジェクトを複数抱えています。
厳しい財政状況の中ではありますが、これら大規模なプロジェクトは、中止又は延期することにより、これまで投下した資金が回収できない投資費用となり、また、後年においてさらに大きな支出を要することにつながります。
市民の代表機関である議会の議決を経て、既に着手しているこれら重要プロジェクトについては、最大の費用対効果を発揮させられるよう、随時検討を図りながら、滞りなく推進してまいります。
それでは、以下、令和3年度の事業や取り組みについて、総合計画の各分野に沿って、順次申し上げます。
まず、「経済・産業分野」について申し上げます。
地場企業の振興については、これまでに、新事業の展開や新商品開発、販路拡大等に活用できる補助制度等を創設し、支援を実施してきました。
令和3年度において、地場企業への支援をより集中的に行うため、「みなまた環境テクノセンター」を廃止し、新しく、企業の支援拠点となる「
企業支援センター」を創設することとします。
当センターを、地場企業の総合的な支援拠点として位置づけ、企業支援員を配置し、新たにインキュベーション機能の付与によるスタートアップの支援をはじめ、企業の皆様からの相談やセミナーの開催など、より一層の支援の強化を図るとともに、企業間の連携促進による新事業の展開についても、積極的に関与していくこととします。
新しい推進体制のもと、水俣商工会議所など
関係機関と連携し、個々の企業等が抱える課題に合わせ、事業の拡大や新事業の創出、雇用の創出に取り組み、地場企業の経営力・競争力の強化に努めてまいります。
なお、令和2年度では、
コロナ対応として、利子補給や支援金、商品券の販売等による緊急
経済対策を行ってきました。
令和3年度も、
コロナ禍の中で、創意工夫をもって経営維持や新事業創出のために頑張る企業や、事業所の皆様を応援する取り組みを検討していくこととします。
次に、企業誘致につきまして、令和2年度は、2社との立地協定を締結することができました。
令和3年度は、これらの誘致企業に対し、スムーズな事業化へ向けた支援に取り組むとともに、加速してきた企業誘致の流れを絶やすことなく、県や地場企業のネットワークも活用しながら、攻めの姿勢で新たな企業の誘致を目指します。
誘致にあたっては、遊休公共施設の活用も視野に入れ誘致活動を推進するとともに、企業誘致用の新たな土地の創出として、水俣川河口臨海部振興構想事業を推進し、その完成を見据え、計画的・積極的に、誘致活動に取り組んでまいります。
続いて、創業支援について、令和2年度までに、創業する際の資金面の支援制度となる創業支援補助金制度の創設や融資制度、利子補給制度も整備するとともに、潜在的創業希望者の掘り起こしと、創業意欲の醸成を行った結果、一定数の創業者が生まれています。
令和3年度も、
関係機関と連携しながら、創設した制度を十分活用し、引き続き創業にチャレンジしやすい環境づくりに取り組んでまいります。
ここからは、観光の振興について、湯の児・湯の鶴を中心に申し上げます。
湯の児地区は、恵まれた温泉、癒しの景観など、様々な魅力を有しています。
美しい透き通った海の発信、持続性のある新たな誘客ツールとして、SUPなどのマリンアクティビティーの普及推進を行ってきました。
令和3年度は、
コロナの影響により延期となった「
全日本SUP選手権大会RACE」を関係者と連携し成功させ、その後、継続的に愛好家が湯の児に集うような機運を醸成し、地元が活気づくよう施策を展開していきます。
また、湯の鶴地区は、その良質な温泉や湯出七滝などを観光資源として活用してきました。
令和3年度では、新たに、観光振興に特化した「地域おこし協力隊」を配置し、新しい風を吹き込み、湯の児・湯の鶴を中心とした事業者の更なる連携と、観光誘客の強化に取り組むこととします。
次に、広域交流拠点づくりとして、「道の駅みなまた」のリニューアル工事に着工することとします。
本年中にパークショップのオープン、そして、令和4年春に、道の駅エリア全域をリニューアルした、グランドオープンを目指し、事業を推進してまいります。
水俣の旬に出会える新しいパークショップをはじめ、季節や天候に左右されず、子どもたちが遊ぶことのできる木のおもちゃ館、快適性を重視したトイレや、魅力ある観光情報を提供するインフォメーションセンターなど、市内外を問わず、交流人口の増加を加速化させる施設になることは、間違いありません。
リニューアルした店舗は、農水産物のアンテナショップとしても位置付け、地場の第一次産業を育成し、生産者の働きがいにつながるよう、戦略的に活用展開を図っていきます。
新物産館が水俣の賑わいの拠点となり、さらに、市内周遊や域内観光へと人の流れが生み出されるような、2次的・3次的な仕組みを作りあげてまいります。
続いて、農林水産業の振興について申し上げます。
まず、農業については、甘夏・不知火やサラダタマネギ、お茶などの基幹作物に加え、太秋柿、和紅茶、一寸ソラマメ、ホオズキ、アスパラガスなどの高単価作物の生産・販売を、種苗や資材、機械導入のほか、PR活動の支援等により促進してまいります。
併せて、新たに整備する「道の駅みなまた」への地元農産物の集荷・販売を促進することで、「みなまたブランド」の認知向上と、農家所得の向上を目指します。
また、「農地中間管理機構」を活用した農地流動化の取り組みや、集落営農組織づくりに向けた取り組みを支援してまいります。
さらに、担い手の育成・確保の推進については、新たに果樹栽培の経営開始に必要な樹園地を、離農者等から一時的に引き受け、新規就農者等へ集約していく受入態勢の構築や、東京など都市部で開催される「就農フェア」への参加も計画いたします。
林業については、間伐等の森林施業促進のための活動や、未植栽地への再造林の取り組みを支援します。
また、新たな林道の開設を進めるとともに、適切に管理されていない森林については、所有者の意向を把握しながら、森林組合等と連携し、適正な森林の経営管理を進めていくための体制を構築してまいります。
市産材の利用促進については、林業振興はもとより、移住定住促進の観点からも推進してまいります。
また、所得向上と新たな「みなまたブランド」の確立のため、引き続き、荒廃した竹林や、ハゼ林の整備を支援し、「早掘タケノコ」の産地化、日本有数の「ハゼ産地」の再生を推進します。
特に、ハゼ振興として、新たなハゼ林の整備を進めていくため、本年度実施しているハゼ分布調査の結果を元に、整備可能なハゼ林の区域を見極め、モデル団地の選定を検討することとします。
水産業については、水俣市漁業協同組合と密に連携し、稼げる水産業づくりを目指します。
カキの「恋路ブランド」確立と、漁業者等による「水俣漁師市」や「カキ小屋」の取り組みを引き続き支援するとともに、新たに整備する「道の駅みなまた」への魚の受入部門を確立し、水産加工品開発など、水産業の6次産業化に向けた取り組みを、積極的に推進してまいります。
また、漁場再生のための種苗の放流、海底耕うん、アカモク・ヒジキ等の藻場健全化に向けた事業など、漁場整備については、引き続き支援を行うこととします。
ここからは、「教育・文化・スポーツ分野」について、申し上げます。
次世代の水俣を担う人材を育成するため、「確かな学び」、「豊かな心」、「健やかな体」を育み、学校、家庭及び地域と連携し、心豊かで、たくましい子どもたちの育成に努めてまいります。
まず、引き続き、児童生徒の学力向上に向けて教師の資質や授業力向上を図る、教育セミナー・フォーラムの実施や、「学力向上研究推進校」をはじめとした指定校の取り組みを推進し、全校に研究成果の普及を図ってまいります。
また、現在、
コロナの感染防止対策を徹底しながら、子ども達の健康や学びを保障することが求められています。
令和3年度では、
コロナ対策及び学びの保障の観点からも、学校の「高速通信ネットワーク環境整備」と児童生徒一人一台端末を活用した学習を推進し、職員の研修等も進めながら、安定した教育環境づくりを、着実に進めてまいります。
一方で、いじめや不登校など、児童生徒の抱える様々な課題の解決を図るため、人材を確保し、配置して、保護者や
関係機関と連携のうえ、課題解決に努めてまいります。
また、引き続き、教職員の「学校における働き方改革」にも取り組んでまいります。
学校給食については、子育てしやすい地域づくりを実現するため、給食費の一部補助を引き続き実施します。
給食センターでは、学校での調理指導や親子料理教室など、学校・家庭・地域と連携して、子どもたちの食育に取り組むとともに、地場産の旬の食材を使った地産地消にも努めてまいります。
市内唯一の高校である、水俣高校への支援については、令和2年度では同校のスーパーグローバルハイスクールの指定が終了しますが、引き続き、産学官連携で実施する国際交流や、魅力ある学習機会を創出するとともに、高校が実施する特色ある取り組みの後押しを行い、魅力ある高校づくりを総合的に支援してまいります。
また、持続可能な地域社会を担う人材育成について、
コロナ対策を講じながら、令和3年度においても、水俣環境アカデミアによるシンポジウムの開催や中高生研究活動支援など、新たな学びの機会を提供してまいります。
続いて、文化事業について申し上げます。
限られた財政状況の中、宝くじ助成事業や、県立劇場ネットワーク事業を活用しながら、プロの演奏家を市内小学校などに派遣して、より近い距離で生の芸術に触れてもらう「アウトリーチ事業」を継続するなど、質の高い芸術に直接触れあう機会を創出してまいります。
図書館については、リニューアルした「移動図書館そほう号」に加え、
コロナ禍においても施設を利用し、本に親しんでいただけるように、図書消毒機やセンサー式蛇口の設置など、環境整備を行ったところであり、引き続き、市民の皆様が本に親しめる環境づくりに努めてまいります。
続いて、スポーツに関して申し上げます。
今年の5月5日に水俣市で実施が予定されている東京オリンピックの聖火リレーは、2.8キロメートルと、県内での聖火リレーでは最長区間であり、加えて、船を使った特殊区間となることから、歴史にも記録にも残る、水俣ならではの聖火リレーとなります。
単なるイベントとして終えるのではなく、次代を担う子どもたちが参加型で実施することで、子どもたちの記憶に残り、スポーツ界で高みを目指すといった機運が醸成できるよう、実施に注力してまいります。
水俣市スポーツキッズサポーター基金は、地元企業の皆様などの御支援により、令和3年2月1日時点で、延べ195件、約690万円の貴重な寄附金をいただいています。
また、スポーツに関するふるさと納税の寄附金も1,000万円を超えているところであり、子どもたちを支えていただいている全ての皆様に、この場をお借りして心から感謝を申し上げます。
令和3年度も、この基金を原資として、小中学校の社会体育活動への活動奨励金等として活用し、スポーツで子どもたちが夢を描ける環境を創出するとともに、支援いただいた企業や個人の方々への感謝の思いを育むことで、人材が地域に根付いていけるような好循環を作り出してまいります。
令和4年度には、「熊本県民体育祭水俣芦北大会」が予定され、令和3年度は、開催に向けた準備の年となります。
オリンピックイヤーとして、子どもたちの記憶に残るスポーツの年とするため、日本体育大学とも多くの子どもたちが参加できるような事業を実施しながら、スポーツが経済や社会等とも結びつき、地域の盛り上がりを生み出せる、そのような年にしたいと考えています。
ここからは「保健・福祉・医療分野」について申し上げます。
まず、本市における、新型
コロナウイルスワクチンの接種については、高齢者からの段階的な接種開始を見据え、準備を進めているところであり、随時、市民の皆様には、ワクチン接種に関する正確な情報をお伝えしてまいります。
次に、子ども・子育て支援の充実について申し上げます。
近年の少子化、核家族化など、子どもたちを取り巻く社会環境は急激に変化しており、子どもたちや子育てへの支援、子育て環境の充実は、喫緊の課題であると考え、政策を進めてきました。
18歳まで対象を引き上げた子ども医療費の助成は、令和3年度も継続することといたします。
また、令和3年度では、乳児家庭全戸訪問事業などに加え、相談体制の強化と、さらなる母子保健サービス・子育て支援サービスの充実に努めます。
まず、妊娠期から子育て期にわたる、切れ目のない支援を提供することを目的として、「子育て世代包括支援センター」を保健センター内に設置し、さらなる母子保健事業の充実に努めてまいります。
加えて、多くの家庭が、多岐にわたる悩みや問題を抱えている中で、問題解決に導くための「子ども家庭総合支援拠点」を福祉課内に設置することとします。
支援拠点が調整機関となり、「子育て世代包括支援センター」や、水俣市子どもセンターに設置している「地域子育て支援拠点」と連携し、支援の一体性、連続性を確保しながら、児童相談所との円滑な連携・協働の体制を構築します。
また、引き続き、
学童クラブをはじめとする子どもたちの放課後の居場所づくりに努めます。
一方、配偶者等からの暴力などについては、婦人相談員が中心となって対応しているところですが、子どもにも深刻な影響を与えることから、「性暴力被害者支援センター」とともに、「配偶者暴力相談支援センター」を新たに設置し、さらなる支援を行ってまいります。
次に、健康づくりの推進として、健康寿命の延伸に向け、生活習慣病の発症、重症化予防を課題と捉え、市民一人一人に合わせた保健指導・栄養指導を行ってまいります。
その中でも、年々増加傾向にある糖尿病を重点課題とし、医療機関と連携した保健指導を行ってまいります。
また、胃がん検診受診率の向上に向け、令和2年度では、5医療機関において胃内視鏡による個別検診を導入し、令和3年度は、医師会や医療機関等と協議をしながら、さらに質の高い検診の実施に取り組んでまいります。
次に、高齢者福祉事業について申し上げます。
本市では、全国・県内平均より、速いスピードで高齢化が進行しています。
令和3年度では、介護が必要となる原因疾患の多くを占める、認知症や骨折等の予防を中心とし、これまでの
介護予防事業を充実しながら、健康寿命を延ばす取り組みを実施していくこととします。
今年度策定が完了する「第8期水俣市高齢者福祉計画及び介護保険事業計画」、通称ひまわりプランを柱として、保健・福祉施策と介護保険施策を密接に連携させ、総合的・体系的に事業を実施しながら、すべての高齢者が必要なサービスを適切に受け、住み慣れた地域で安心して暮らしていくための社会の実現を目指します。
次に、病院事業については、急激な医療・介護ニーズの変化・増大に対応することが課題となっています。
その中で、感染症指定医療機関として、重要な使命を遂行しながら、高度で安全な地域医療の維持と強化のため、総合医療センターの経営効率化についても進めてまいります。
令和3年度では、最新技術を用いた手術が実施・提供できるよう、全国でも急速に普及し始めている「内視鏡手術カメラシステム」の導入を予定しています。
ここからは、「環境分野」について申し上げます。
現在、循環型社会の形成を目指すにあたり、海洋プラスチックごみ問題など、新たな社会的な課題が生まれています。
本市では、これらの環境課題の解決に寄与する、高い技術力を持った企業の立地も見込まれている中で、これまで環境配慮型の事業を行ってこられた地場企業や、これから新技術の開発を目指す地場企業が有機的に結び付くことで、時代に即した循環型社会の構築に向けて、新たな産業が生まれる可能性を秘めていると考えます。
雇用拡大や市民生活の向上を含め、経済・社会・環境の好循環を生み出すために、環境産業における企業の事業マッチングや新規企業の誘致など、環境産業の体制構築に、市として積極的に関与していくとともに、可能な限りの支援をしながら、時代をリードできるような取り組みを進めてまいります。
また、地域においては、市民の皆様に負担がかからない、ごみの分別体系に見直しをしながら、家庭及び市内事業所へ、適正分別の啓発活動のさらなる推進を行うとともに、ごみの減量化の推進にも引き続き努めてまいります。
地球温暖化対策推進については、新たに策定する「水俣市環境モデル都市第3期行動計画」において、本市の2050年度の温室効果ガス排出量の削減目標を、これまで掲げていた基準年度の、2005年度比マイナス50%から目標値を引き上げ、大学等の研究機関からの御支援や、関係団体などとの連携により、目標達成に向けた取り組みを進めてまいります。
また、公害・環境学習の推進を目的とし、令和元年度から、子どもたちが船に乗って水俣の海を巡り、環境復元がなされた水俣の美しい海を目や肌で感じてもらう、体験型のモデル事業を実施してきました。
令和3年度は、モデル事業の成果をもとに、水俣芦北地域外の子どもたちを対象とした乗船会を実施することとします。
また、「水銀に関する水俣条約」に係る取り組みについては、令和3年度においても、水俣の持つ様々なリソースを有効的に活用し、国や県、関係団体の皆様と連携した取り組みを進めてまいります。
水俣病の記録については、水俣病関係資料の収集、整理を推進し、収蔵資料の保存状態を適切に管理することによって、水俣病の正しい理解と教訓を伝える取り組みを、引き続き行ってまいります。
特に、令和3年度は、新型
コロナの中で停滞する情報発信を考慮して、オンラインを利用した、語り部講話ができるよう体制整備を行うこととします。
また、「水俣病犠牲者慰霊式」に関して、令和2年度は、新型
コロナの拡大防止のため中止となりましたが、令和3年度も、水俣病犠牲者慰霊式実行委員会の決定に沿って、対応してまいります。
ここからは、「生活基盤分野」について申し上げます。
まず、地域公共交通について、現在、持続可能な社会の実現に向けた公共交通の体系構築に取り組んでいるところであり、バス路線がない中山間地を運行する「乗合タクシー」については、効率的な運行と利便性の向上を図るため、一部路線をデマンド型に移行したところです。
令和3年度は、誰もが安心して暮らし続けることができるよう、75歳以上の高齢者や、障がいをお持ちの方々を対象に、専用回数券の無償交付を行い、みなくるバスの「運賃無償化」を実現することとします。
また、無駄なく効率的に交通サービスを維持するため、利用者の需要に合わせたサービス水準の見直しを行いつつ、バス路線の再編に取り組んでまいります。
次に、移住定住施策及び空き家対策については、一体のものとして推進します。
移住定住促進については、市のホームページ内に、新たに「移住定住支援サイト」を開設し、移住支援制度や「移住先輩の声」などを、紹介してきました。
また、空き家対策については、平成30年度から、補助制度を創設して危険空き家の解消を進めるとともに、空き家の利活用との複合的な施策として、本市に転入された方が、空き家を改修する際の補助を行ってきたところです。
令和3年度では、宅建協会や建築士会と連携して空き家バンクへの登録、紹介を促進するとともに、これまでに整備した各種支援制度を十分に活用しながら、首都圏で開催される「移住相談会」や、メディアを利用した、外部に向けた情報発信を一体的に行うことで、移住定住の促進に結びつけてまいります。
さらに、この移住定住を加速させる追い風として、光インターネット回線について、令和3年度中に市内未整備地区に回線の整備を行うこととします。
長年、回線未整備により水俣市内では地域間の情報格差が生じていました。
発達する情報化社会の中で、私が市政を預かって以降、防災、教育、観光など、あらゆる側面とともに、何より市民生活の向上を考えたとき、この格差は是正しなければならないと考えました。
市内全域が回線整備地域となることで、市民生活における利便性の向上はもちろん、移住定住の促進や企業の誘致も視野に入れ、相乗的かつ戦略的に事業の推進を行ってまいりたいと考えています。
ここで、防災行政について申し上げます。
災害から生命を守るためには、「自分の命は自分で守る」という、市民の皆様のさらなる意識の向上と、災害への備えが必要となります。
そのためにも、令和3年度では、豪雨を想定した洪水浸水想定区域図の配布を行うとともに、早めの避難行動をとれるよう、熊本県防災情報メールサービス等への登録促進と合わせ、SNSを利用した情報発信も検討し、迅速で確実な防災情報の周知を実現してまいります。
また、地域コミュニティにおける、共助による防災活動の推進の観点から、地域住民みんなでつくる、地区防災計画の策定の支援を行うとともに、個別支援計画の策定についても進め、誰一人取り残さないという考えのもと、防災体制の強化を推進してまいります。
令和3年度の総合防災訓練についても、前回以上に市民や自主防災組織に参加いただけるよう、創意工夫と訓練参加への周知に努めてまいります。
また、消防団については、団員確保、又は団員の活動しやすい環境をつくるため、「消防団協力事業所表示制度」や「消防団応援の店」への加入促進に努めてまいります。
また、
コロナが拡大する中、避難所関係職員や、自主防災組織を対象に、感染症防止を踏まえた避難所運営研修を行いながら、テントや防災マット、段ボールベッド、パーティション等を設け、避難所の環境整備に取り組むこととします。
交通基盤の整備については、「袋インターチェンジ(仮称)」のアクセス道路となる「袋インター線」及び「野川・袋線」の新設と改良の事業を進めています。
令和3年度には用地の取得とともに、一部工事に着手します。
また、市内の道路や橋梁では、経年劣化により補修などを必要とする箇所が年々増加しています。
橋梁では、定期的な点検・調査を実施する中で、補修等が必要となるものは計画的に実施するとともに、道路についても、有効性と効果を見極めながら、地域住民が安全かつ安心して、通行できるような道路環境の保全に努めてまいります。
次に、水道事業及び下水道事業について申し上げます。
まず、水道事業では、安定的に給水できるように施設、管路の耐震化を計画的に進めているところであり、令和3年度は、災害等緊急時の重要施設である総合医療センター並びに防災拠点施設である市役所新庁舎への給水を確保するための整備事業を完了させ、重要なインフラの強靱化を図ることとします。
次に、下水道事業では、予測困難な豪雨が多発している状況を受け、雨水対策が喫緊の課題となっています。
令和3年度は、今後の効果的な施設整備を図るために、雨水管理の総合計画策定に着手するとともに、令和5年度までの期間で、牧ノ内雨水ポンプ場施設の改築更新工事、古城地区の雨水管渠の整備工事を行うこととします。
ここからは「行政経営分野」について申し上げます。
まず、財政について、自主財源の核となる市税収入については、
コロナの感染拡大や7月豪雨の発生に伴い、大幅な減収が見込まれています。
多くの課題がある中、持続可能な行財政運営を確立させるためには、財政健全化に向け、長期にわたり努力し続けなければなりません。
令和3年度は、財政調整基金の実質取り崩しゼロを前提としながら、重要施策の推進と財政健全化に向けた取り組みを両立させ、今後の社会情勢の変化、地域課題や新たな行政課題などに対応できるよう、これまで以上の「選択と集中」を進めてまいります。
一方で、歳入を増やし、自主財源を高めていくことも極めて重要であり、ふるさと納税における寄附額の拡大にも注力してまいります。
令和2年度は、使用する「紹介サイト」の拡大、返礼品の拡充等を戦略的に行うことで、令和3年1月末時点で、約1億3,500万円の寄附をいただき、前年比3倍に寄附実績を伸ばすことができました。
令和3年度は、新たな取り組みとして、「ガバメントクラウドファンディング」にも挑戦し、自主財源の確保を図るとともに、寄附者の強い思いに応えられる施策を講じてまいります。
続いて、公共施設等の管理について申し上げます。
公共施設の老朽化が進み、今後、大規模改修や維持補修経費などの増大が想定されます。
財政健全化を目指す中で、各施設管理の「選択と集中」は必須となります。
令和2年度で、具体的な「個別施設計画」の策定を進めており、令和3年度以降、身の丈に合った公共施設の管理を推進してまいります。
その中で、人命に係わるものの、長年にわたり先送りされてきた施設の改修等について、可能なものから、順次取り組んでまいりたいと考えています。
まず、20年以上にわたり、未着手となっていた、水俣
駅前広場「ふれあい館」について大屋根への防腐塗装などを中心とした改修工事に着手します。
加えて、10年以上にわたり懸案となっていた、環境クリーンセンターの旧煙突の解体工事に着手するとともに、平成26年から未着手となっていた、総合体育館アリーナの吊り天井の改修にも着手します。
いずれも、放置すれば人命を損なう可能性があり、財源の確保をしながら、確実に取り組んでまいりたいと考えます。
次に、市庁舎建替事業について申し上げます。
熊本地震での被災に伴い始まった、新市庁舎建設に向けた事業ですが、
市長就任以後、財政的負担や、限られた建設期間という条件の中で、決して華美なものにすることなく、しかしながら、最大限の行政サービスが実現できるよう、協議を重ね、事業に取り組んできました。
令和3年度では、新館、秋葉会館の解体工事とともに、令和3年10月の竣工と、11月中の仮庁舎等からの庁舎機能移転の完了を目指し、建設工事を進めてまいります。
最後に、水俣市政を強力に推進していくための組織体制について申し上げます。
本市の各部署は、いずれも重要な業務を担っていることは言うまでもありません。
その中で、これまで述べてまいりました事業や取り組みを、着実に実行し、確実に効果を出すために、管理部門を中心とした体制整備とともに、スポーツを軸とした新たな施策を展開するための組織の見直しを行うこととします。
以上、令和3年度の事業や取り組みについて、その一端を述べてまいりました。
就任4年目の年を迎え、これまで進めてきた政策をさらに大きく、力強く展開してまいりたいと考えます。
しかしながら、少子高齢化に伴いさらに厳しくなる社会情勢、
コロナによる経済の冷え込み、そして何より、長年のひずみを軌道修正するための財政再建など、幾多の課題に直面している中で、大幅な事業の「選択と集中」が必要な状況であることは間違いありません。
明るい展望を描けるような水俣を取り戻すために、全力を尽くしてまいります。
結びに、市民の皆様、市議会の皆様の市政に対する一層の御理解と御協力をお願いいたしまして、
施政方針とさせていただきます。
○議長(
岩阪雅文君) この際15分間休憩します。
午前10時46分 休憩
─────────
午前10時57分 開議
○議長(
岩阪雅文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
髙岡市長。
(市長
髙岡利治君登壇)
○市長(
髙岡利治君) 本定例市議会に提案いたしました議案につきまして、順次、
提案理由を御説明申し上げます。
まず、議第1
号専決処分の報告及び承認について、専第1号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第14号について申し上げます。
本案は、令和2年7月豪雨に係る農地等の災害復旧支援のため、予算措置に急施を要しましたので、
専決処分を行ったものであります。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ1,250万円を増額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ219億8,020万7,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、第5款農林水産業費に農地等災害被災者等支援事業を計上いたしております。その財源といたしましては、第11款分担金及び負担金、第14款県支出金、第17款繰入金をもって調整いたしております。
次に、議第2
号専決処分の報告及び承認について、専第2号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第15号について申し上げます。
本案は、新型
コロナウイルス感染症対策のため、予算措置に急施を要しましたので、
専決処分を行ったものであります。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ1,330万8,000円を増額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ219億9,351万5,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、第4款衛生費に、新型
コロナウイルスワクチン接種事業を計上いたしております。その財源といたしましては、第13款国庫支出金をもって調整いたしております。
次に、議第3号水俣市
新型コロナウイルス感染症対策基金条例の制定について申し上げます。
本案は、中小企業者に対する新型
コロナウイルス感染症対策として、水俣市新型
コロナウイルス感染症対策基金を設置し、基金の管理及び運営等を円滑かつ効率的に行うため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第4号水俣市
企業支援センターの
設置等に関する条例の制定について申し上げます。
本案は、本市の産業の活性化、雇用の安定及び創出並びに地場産業の育成及び技術向上のための支援等を図るため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第5号水俣市
社会福祉法人に対する助成に関する条例の制定について申し上げます。
本案は、社会福祉法第58条第1項の規定による
社会福祉法人に対する助成について必要な事項を定めることにより、
社会福祉法人に対する助成の適正化を図るため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第6号水俣市教育に関する事務の
職務権限の特例に関する条例の制定について申し上げます。
本案は、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の規定に基づき、教育に関する事務の
職務権限の特例に関し必要な事項を定めるため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第7号教育に関する事務の
職務権限の
特例適用のための
関係条例の
整備等に関する条例の制定について申し上げます。
本案は、教育に関する事務の
職務権限の特例を適用するに当たり、関係する条例について所要の改正等を行うため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第8号水俣市
特別職の職員で非常勤のものの報酬及び
費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、社会教育委員連絡会議の実施回数の状況を踏まえて、適正な報酬額に改定するため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第9号水俣市
ふるさと大好き寄附条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、ふるさと大好き寄附金を市の施策、事業に効果的に活用するため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第10号水俣市
国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律が公布されたこと等に伴い、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第11号水俣市
国民健康保険事業財政調整基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、水俣市
国民健康保険事業財政調整基金の処分に関する規定の文言の整備を行うため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第12号水俣市
海洋牧場の
設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、水俣市
海洋牧場の入園料等を見直し、持続的かつ安定した運営を図るため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第13号新
水俣駅東駐車場の
設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、新
水俣駅東駐車場の適正な管理及び使用料の見直しのため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第14号水俣市
駅前広場の
設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、水俣市
駅前広場の適正な管理のため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第15号水俣市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令が公布されたことに伴い、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第16号水俣市
介護保険法に基づく
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る
介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令が公布されたことに伴い、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第17号水俣市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る
介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令が公布されたことに伴い、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第18号水俣市
介護保険法に基づく
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令が公布されたことに伴い、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第19号水俣市
選挙公報の発行に関する条例の一部を改正する条例の制定について申し上げます。
本案は、引用条項の整備を行うため、本案のように制定しようとするものであります。
次に、議第20号令和3年度水俣市
一般会計予算について申し上げます。
予算総額は、歳入歳出それぞれ176億1,100万円で、令和2年度の予算額と比較いたしますと、5億1,875万円、約3.04%の増加となっております。
以下、歳出の主なものについて申し上げます。
第2款総務費に、市庁舎建替事業、地方バス路線維持対策事業、ふるさと大好き寄附金事業、水俣芦北広域行政事務組合負担金、公益法人等助成事業、第3款民生費に、子どものための教育・保育給付負担金、自立支援給付費、国民健康保険、介護保険、後期高齢者医療特別会計への繰出金、
生活保護費、児童手当、老人福祉施設措置費、第4款衛生費に、ごみ処理等に係る水俣芦北広域行政事務組合負担金、市立総合医療センターへの繰出金、清掃施設管理運営費、し尿処理等に係る水俣芦北広域行政事務組合負担金、新型
コロナウイルスワクチン接種事業、水道事業会計への出資金、第5款農林水産業費に、農業競争力強化基盤整備事業、中山間地域等直接支払事業、中山間地域総合整備事業、市町村営林道開設事業、市有林造林事業、森林環境保全整備事業、第6款商工費に、水俣川河口臨海部振興構想事業、新型
コロナウイルス感染症経営安定化緊急支援事業、企業支援事業、商工会議所事業費補助金、水俣SUP関連事業、第7款土木費に、公共下水道事業会計繰出金、耐震改修促進事業、袋インター関連道路改良事業、公営住宅整備事業、市内一円市道維持補修費、水俣
駅前広場ふれあい館整備事業、第8款消防費に、消防に係る水俣芦北広域行政事務組合負担金、消防団活動費、防災行政無線管理運用事業、消防団装備等整備事業、第9款教育費に、小中学校・給食センター・総合体育館・文化会館・図書館などの管理運営経費、スクールバス運行事業、埋蔵文化財発掘調査事業、各種文化・スポーツ振興事業費などを計上いたしております。
これらの財源といたしましては、第1款市税から第21款市債までの歳入をもって充当いたしております。
また、債務負担行為として、複合機保守点検委託料外7件を計上、地方債といたしまして、過疎対策事業債外11件を計上いたしております。
次に、議第21号令和3年度水俣市
国民健康保険事業特別会計予算について申し上げます。
予算の総額は、歳入歳出それぞれ37億7,910万円を計上いたしております。
歳出につきましては、第1款総務費、第2款保険給付費、第3款国民健康保険事業費納付金、第4款共同事業拠出金、第5款保健事業費などを計上いたしております。
これらの財源といたしましては、第1款国民健康保険税、第4款県支出金、第6款繰入金などをもって充当いたしております。
また、債務負担行為として、特定保健指導業務委託料外2件を計上いたしております。
次に、議第22号令和3年度水俣市
後期高齢者医療特別会計予算について申し上げます。
予算総額は、歳入歳出それぞれ4億3,988万7,000円を計上いたしております。
歳出におきましては、第1款総務費、第2款保健事業費、第3款諸支出金を計上いたしております。
これらの財源といたしましては、第1款保険料、第3款繰入金などをもって充当いたしております。
次に、議第23号令和3年度水俣市
介護保険特別会計予算について申し上げます。
予算の総額は、歳入歳出それぞれ38億4,761万6,000円を計上いたしております。
歳出につきましては、第1款総務費、第2款保険給付費、第3款地域支援事業などを計上いたしております。
これらの財源といたしましては、第1款保険料、第4款国庫支出金、第5款支払基金交付金、第6款県支出金、第7款繰入金などをもって充当いたしております。
次に、議第24号令和3年度水俣市
病院事業会計予算について申し上げます。
収益的収入に74億7,091万4,000円、収益的支出に74億6,557万4,000円、資本的収入に3億348万4,000円、資本的支出に8億9,511万1,000円を計上しております。
収益的収入の主な内容につきましては、入院収益、外来収益等の医業収益、他会計補助金、負担金等の医業外収益等を計上しております。
収益的支出の主な内容につきましては、職員等の給与費、薬品費等の材料費、委託料、賃借料、光熱水費等の経費や企業債利息等を計上しております。
資本的収入の主な内容につきましては、企業債、固定資産売却代金、繰入金等を計上いたしております。
資本的支出の主な内容につきましては、冷温水機更新等の建設工事費、一般撮影装置等の固定資産購入費、企業債償還金、公共債購入費等の投資を計上いたしております。
このほか、企業債につきましては、病院施設整備事業及び医療機械器具等整備事業の病院事業債及び過疎対策事業債を計上いたしております。
資本的収入が資本的支出に対して不足する額は、減債積立金等で補填をいたしております。
次に、議第25号令和3年度水俣市
水道事業会計予算について申し上げます。
収益的収入に4億7,989万1,000円、収益的支出に3億6,715万円、資本的収入に3億823万7,000円、資本的支出に5億2,171万3,000円を計上いたしております。
収益的収入の主な内容といたしましては、営業収益、営業外収益などを計上いたしております。
収益的支出の主な内容といたしましては、営業費用、営業外費用などを計上いたしております。
資本的収入の主な内容といたしましては、企業債、繰入金、負担金、補助金、固定資産売却代金などを計上いたしております。
資本的支出の主な内容は、施設整備事業、管路整備事業等の建設改良費、企業債償還金などを計上いたしております。
資本的収入が資本的支出に対して不足する額は、損益勘定留保資金等で補填をいたしております。
次に、議第26号令和3年度水俣市
公共下水道事業会計予算について申し上げます。
収益的収入に9億215万2,000円、収益的支出に9億1,225万7,000円、資本的収入に5億2,335万2,000円、資本的支出に8億4,633万4,000円を計上いたしております。
収益的収入の主な内容といたしましては、営業収益、営業外収益などを計上いたしております。
収益的支出の主な内容といたしましては、営業費用、営業外費用などを計上しております。
資本的収入の主な内容といたしましては、企業債、補助金などを計上いたしております。
資本的支出の主な内容は、牧ノ内ポンプ場設備更新事業、雨水幹線整備事業等の建設改良費、企業債償還金などを計上いたしております。
資本的収入が資本的支出に対して不足する額は、損益勘定留保資金等で補填をいたしております。
次に、議第27号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第16号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ3億4,319万1,000円を増額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ223億3,670万6,000円とするものであります。
補正の主な内容といたしましては、第2款総務費に、ふるさと大好き寄附金事業、第3款民生費に、自立支援給付費、第6款商工費に、道の駅整備事業、第9款教育費に、スポーツキッズサポーター関連事業を増額したほか、各款において、事業確定等に伴う事業費の減額調整、期末勤勉手当の改定に伴う人件費の調整などを計上いたしております。
その財源といたしましては、第1款市税、第6款地方消費税交付金、第11款分担金及び負担金、第12款使用料及び手数料、第13款国庫支出金、第14款県支出金、第15款財産収入、第16款寄附金、第17款繰入金、第18款繰越金、第19款諸収入、第20款市債をもって調整いたしております。
このほか、繰越明許費として、情報格差是正事業外23件の追加と清掃施設管理運営費の変更を計上、債務負担行為の補正として、水俣市議会会議録印刷業務外18件の追加、基幹系システム更新事業の廃止、金融円滑化特別資金融資利子補給金外3件の変更を計上、地方債の補正として、一般補助施設
整備等事業外2件の追加、災害復旧事業外5件の限度額の変更を計上いたしております。
次に、議第28号令和2年度水俣市
国民健康保険事業特別会計補正予算第4号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ1億61万8,000円を増額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ37億9,021万5,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、第1款総務費の減額、第2款保険給付費の増額、第8款諸支出金の減額を計上いたしております。
これらの財源といたしましては、第3款国庫支出金、第4款県支出金、第6款繰入金、第7款繰越金をもって調整いたしております。
次に、議第29号令和2年度水俣市
後期高齢者医療特別会計補正予算第3号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ348万3,000円を減額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ4億4,797万2,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、第1款総務費に、標準報酬月額の改定等に伴う人件費の増額及び保険基盤安定負担金の確定に伴う熊本県後期高齢者医療広域連合納付金の減額を計上いたしております。
この財源といたしましては、第3款繰入金をもって調整いたしております。
次に、議第30号令和2年度水俣市
介護保険特別会計補正予算第4号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ8,287万4,000円を増額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ38億3,407万円とするものであります。
補正の主な内容といたしましては、第2款保険給付費の増額を計上いたしております。
これらの財源といたしましては、第1款保険料、第4款国庫支出金、第5款支払基金交付金、第6款県支出金、第7款繰入金、第8款繰越金をもって調整いたしております。
また、債務負担行為として、介護保険指定事業者等管理システム使用料を計上いたしております。
次に、議第31号令和2年度水俣市
水道事業会計補正予算第1号について申し上げます。
今回の補正は、令和2年度水俣市
水道事業会計予算第3条に定める収益的支出の額を891万7,000円増額して、補正後の収益的支出の額を3億8,566万6,000円とするものであります。
補正の内容といたしましては、有形固定資産の構築物の減価償却費の増額を計上いたしております。
次に、議第32号令和2年度水俣市
公共下水道事業会計補正予算第4号について申し上げます。
今回の補正は、令和2年度水俣市
公共下水道事業会計予算第3条に定める収益的収入の額を1,298万8,000円減額して、補正後の収益的収入の額を11億5,531万1,000円に、収益的支出の額を344万9,000円減額して、補正後の収益的支出の額を11億6,485万円に、第4条に定める資本的収入の額を2,905万円増額して、補正後の資本的収入の額を2億2,132万2,000円に、資本的支出の額を4,513万3,000円増額して、補正後の資本的支出の額を6億1,971万8,000円とするものであります。
補正の主な内容といたしましては、資本的支出において、国の令和2年度第3号補正予算に伴う建設改良費の増額を計上したほか、収益的収入及び資本的収入において、決算見込みに伴う他会計補助金等の減額を計上いたしております。
このほか、企業債の補正といたしまして、公共下水道事業外1件の限度額の変更を計上いたしております。
次に、議第33号から議第40号まで、
指定管理者の指定について申し上げます。
本案は、一小ふれあい
学童クラブ、二小ふれあい
学童クラブ、ふくろふれあい
学童クラブ、みなまた観光物産館まつぼっくり、水俣市
久木野ふるさとセンター、水俣市
東部センター、水俣市はぜのき館、
水俣市立武道館の
指定管理者の指定について、
地方自治法第244条の2第6項の規定により、本案のように提案するものであります。
以上、本定例市議会に提案いたしました議第1号から議第40号までについて、順次、
提案理由を御説明申し上げましたが、慎重審議を賜り、速やかに御可決くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(
岩阪雅文君) 以上で
提案理由の説明は終わりました。
提出議案のうち、議第1号、議第2号の
専決処分の報告及び承認について2件、及び議第27号から議第32号までの令和2年度各会計補正予算6件については、本日審議をお願いします。
これから質疑に入ります。
議第1
号専決処分の報告及び承認について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第2
号専決処分の報告及び承認について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第27号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第16号について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第28号令和2年度水俣市
国民健康保険事業特別会計補正予算第4号について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第29号令和2年度水俣市
後期高齢者医療特別会計補正予算第3号について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第30号令和2年度水俣市
介護保険特別会計補正予算第4号について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第31号令和2年度水俣市
水道事業会計補正予算第1号について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 議第32号令和2年度水俣市
公共下水道事業会計補正予算第4号について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
ただいま質疑を終わりました議第1号、議第2号及び議第27号から議第32号までの議案8件は、
議事日程記載のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。
この際、委員会審査のためしばらく休憩します。
午前11時14分 休憩
─────────
午後5時58分 開議
○議長(
岩阪雅文君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
先ほど委員会に付託しておりました議案8件について、各委員会から委員会審査報告書が提出されましたので、議席に配付しておきました。
これから順次委員長の報告を求めます。
初めに、
総務産業委員長岩村龍男議員。
(
総務産業委員長 岩村龍男君登壇)
○
総務産業委員長(岩村龍男君)
総務産業委員会に付託されました議案について、委員会における審査の経過並びに結果について御報告いたします。
まず、
専決処分されました議第1号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第14号について、申し上げます。
本案は、令和2年7月豪雨に係る農地等の災害復旧支援の予算措置に、急施を要したため、
専決処分を行ったものである。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ1,250万円を増額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ219億8,020万7,000円とするものである。
補正の内容としては、第5款農林水産業費に農地等災害被災者等支援事業を計上している。その財源としては、第11款分担金及び負担金、第14款県支出金、第17款繰入金をもって調整しているとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、全員異議なく承認すべきものと決定しました。
次に、議第27号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第16号中付託分について申し上げます。
補正の主な内容としては、第2款総務費に、ふるさと大好き寄附金事業、第6款商工費に、道の駅整備事業を増額したほか、各款において、事業確定等に伴う事業費の減額調整、期末勤勉手当の改定に伴う人件費の調整などを計上している。
その財源としては、第1款市税、第6款地方消費税交付金、第11款分担金及び負担金、第13款国庫支出金、第14款県支出金、第15款財産収入、第16款寄附金、第17款繰入金、第18款繰越金、第19款諸収入、第20款市債をもって調整している。
このほか、繰越明許費として、情報格差是正事業等の追加を計上し、債務負担行為の補正として、水俣市議会会議録印刷業務等の追加、基幹系システム更新事業の廃止、金融円滑化特別資金融資利子補給金等の変更を計上、地方債の補正として、一般補助施設
整備等事業等の追加、災害復旧事業等の限度額の変更を計上しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、特別定額給付金の未申請者に対しての働きかけについてただしたのに対し、今回、全世帯に申請書を発送し、宛所不明等で返送があった分もかなりあったが、住民基本台帳等により、居住の実態を確認し、未申請者を把握して個別連絡を行い、可能な限り給付に努めたとの答弁がありました。
また、財務会計システムのリプレースの予定時期についてただしたのに対し、令和5年度にプロポーザルを行い、令和6年度に新システムに移行する予定であるとの答弁がありました。
また、パークショップ建築主体工事の中に、道の駅のバリアフリートイレの自動ドアの経費は含まれているのかとただしたのに対し、現在、平成30年3月27日付けで消費者庁が自動ドアでの事故防止に関する注意喚起を行っており、コスト面や事故防止の観点から総合的に判断し、自動ドアでの設置を見送ったため、自動ドアの経費は含まれていない。今後の使用をみながら、検討をしていきたいとの答弁がありました。
特に討論もなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、議第31号令和2年度水俣市
水道事業会計補正予算第1号について申し上げます。
今回の補正は、令和2年度水俣市
水道事業会計予算第3条に定める収益的支出の額を891万7,000円増額して、補正後の収益的支出の額を3億8,566万6,000円とするものである。
補正の内容としては、有形固定資産の構築物の減価償却費の増額を計上しているとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
最後に、議第32号令和2年度水俣市
公共下水道事業会計補正予算第4号について申し上げます。
今回の補正は、令和2年度水俣市
公共下水道事業会計予算第3条に定める収益的収入の額を1,298万8,000円減額して、補正後の収益的収入の額を11億5,531万1,000円に、収益的支出の額を344万9,000円減額して、補正後の収益的支出の額を11億6,485万円に、第4条に定める資本的収入の額を2,905万円増額して、補正後の資本的収入の額を2億2,132万2,000円に、資本的支出の額を4,513万3,000円増額して、補正後の資本的支出の額を6億1,971万8,000円とするものである。
補正の主な内容としては、資本的支出において、国の令和2年度第3号補正予算に伴う建設改良費の増額を計上したほか、収益的収入及び資本的収入において、決算見込みに伴う他会計補助金等の減額を計上している。
このほか、企業債の補正として、公共下水道事業等の限度額の変更を計上しているとの説明を受けました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で
総務産業委員会の審査報告を終わります。
○議長(
岩阪雅文君) 次に、
厚生文教委員長谷口明弘議員。
(
厚生文教委員長 谷口明弘君登壇)
○
厚生文教委員長(谷口明弘君)
厚生文教委員会に付託されました議案について、委員会における審査の経過並びに結果について報告します。
まず、
専決処分されました、議第2号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第15号について申し上げます。
本案は、新型
コロナウイルス感染症対策のため、予算措置に急施を要したので、
専決処分を行ったものである。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ1,330万8,000円を増額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ219億9,351万5,000円とするものである。
補正の内容としては、第4款衛生費に、新型
コロナウイルスワクチン接種事業を計上している。
その財源として、第13款国庫支出金をもって調整しているとの説明を受け、質疑を行いました。
特に質疑、討論もなく、採決の結果、全員異議なく承認すべきものと決定しました。
次に、議第27号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第16号中付託分について申し上げます。
補正の主な内容は、第3款民生費に、自立支援給付費、第9款教育費に、スポーツキッズサポーター関連事業を増額したほか、各款において、事業確定等に伴う事業費の減額調整、期末勤勉手当の改定に伴う人件費の調整などを計上している。
なお、財源としては、第12款使用料及び手数料、第13款国庫支出金、第14款県支出金、第15款財産収入、第16款寄附金、第17款繰入金、第19款諸収入をもって調整している。
このほか、繰越明許費として、小中学校施設整備事業外の追加と清掃施設管理運営費の変更を計上、債務負担行為の補正として、放課後児童健全育成事業委託料外の追加を計上しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、自立支援給付費等の扶助費がなぜ想定よりも多くなっているのかとただしたのに対し、対象となる方々の中で、手術や透析等の患者が増えたことや、最近、障害児通所給付費のサービスを希望される方が増えてきたことによるものであるとの答弁がありました。
また、新型
コロナの影響で就学の継続が困難な学生に対して給付する、水俣市学生支援緊急給付金について、その内訳はどうなっているのかとただしたのに対し、水俣市で給付した学生は24名で、このうち大学が18名、短大が1名、専門学生が5名であるとのとの答弁がありました。
また、久木野山上遺跡発掘調査については、その成果を今後どうしていくのかとただしたのに対し、調査で出た縄文時代の黒曜石などの遺跡については、市民に公開・展示の機会を作っていきたいとの答弁がありました。
特に、討論はなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第28号令和2年度水俣市
国民健康保険事業特別会計補正予算第4号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ1億61万8,000円を増額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ37億9,021万5,000円とするものである。
補正の内容としては、第1款総務費の減額、第2款保険給付費の増額、第8款諸支出金の減額を計上している。
これらの財源としては、第3款国庫支出金、第4款県支出金、第6款繰入金、第7款繰越金をもって調整しているとの説明を受け、質疑を行いました。
質疑の中で、傷病手当金と新型
コロナとの関係性についてただしたのに対し、この手当金は給与をもらっている国民健康保険の加入者が新型
コロナに感染又は症状を疑われ、会社等を休んだ時に支給されるものであるとの答弁がありました。
特に、討論はなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
次に、議第29号令和2年度水俣市
後期高齢者医療特別会計補正予算第3号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ348万3,000円を減額し、補正後の予算総額を歳入歳出それぞれ4億4,797万2,000円とするものである。
補正の内容としては、第1款総務費に、標準報酬月額の改定等に伴う人件費の増額及び保険基盤安定負担金の確定に伴う熊本県後期高齢者医療広域連合納付金の減額を計上している。
この財源としては、第3款繰入金をもって調整しているとの説明を受けました。
特に、質疑、討論もなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
最後に、議第30号令和2年度水俣市
介護保険特別会計補正予算第4号について申し上げます。
今回の補正は、歳入歳出それぞれ8,287万4,000円を増額し、補正後の予算総額を、歳入歳出それぞれ38億3,407万円とするものである。
補正の主な内容としては、第2款保険給付費の増額を計上している。
これらの財源としては、第1款保険料、第4款国庫支出金、第5款支払基金交付金、第6款県支出金、第7款繰入金、第8款繰越金をもって調整している。
また、債務負担行為として、介護保険指定事業者等管理システム使用料(クラウド版)を計上しているとの説明を受けました。
特に、質疑、討論もなく、採決の結果、全員異議なく原案のとおり可決すべきものと決定しました。
以上で
厚生文教委員会の審査報告を終わります。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 以上で委員長の審査報告は終わりました。
これから委員長の審査報告に対する質疑に入ります。
ただいまの委員長の審査報告について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 質疑なしと認め、これで委員長の審査報告に対する質疑を終わります。
これから討論に入ります。
ただいままで討論の通告はありません。
したがって討論なしと認めます。
これから採決します。
議第1
号専決処分の報告及び承認について並びに議第2
号専決処分の報告及び承認についてを一括して採決します。
本2件に対する委員長の報告はいずれも承認であります。
本2件は、いずれも委員会の審査報告のとおり決定することにに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 異議なしと認めます。
したがって本2件は、委員会の審査報告のとおり承認しました。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 次に、議第27号令和2年度水俣市
一般会計補正予算第16号から、議第32号令和2年度水俣市
公共下水道事業会計補正予算第4号まで、以上6件を一括して採決します。
本6件に対する委員長の報告はいずれも可決であります。
本6件は、委員会の審査報告のとおり決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(
岩阪雅文君) 異議なしと認めます。
したがって本6件は、
委員長報告のとおり可決しました。
──────────────────────────
○議長(
岩阪雅文君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
明27日から3月8日までは議案調査のため休会であります。
次の本会議は、3月9日に開き、一般質問を行います。
なお、議事の都合により3月9日の会議は午前9時30分に繰り上げて開きます。
一般質問の通告は3月2日正午まで、議案質疑の通告は3月9日正午まで、それぞれ御通告願います。
本日はこれで散会します。
午後6時9分 散会...